模試を受ける意味とその活用法

進路指導

どうも、やまとです。

高校生であれば、この時期までに1度はベネッセや予備校などの模擬試験を受験していると思います。高校3年生なら、8月には2回の全統模試を受験している人が多いでしょう。9月以降は、模試がさらに本格的になっていきますが、模試をどのような位置づけで捉えているのかによって、得られる効果は大きく異なります。まずは模試を受験する意味について、考えてみましょう。

「模試=力試し」ではない!

模試を受けたあとはほったらかして、忘れたころに届いた結果を見て判定や偏差値に一喜一憂する人はいませんか?模擬試験は、目標の検討と計画の調整の材料として活用しなければ意味がありません。したがって「模試=力試し」の認識は改めるべきです。受験生、特に現役生に向けて強調したいのは、自分の能力特性を分析し、自己修正をするトレーニングとして模試を捉える、ということです。自分はこの分野は得意・不得意ということは漠然と、感覚的にはわかります。しかし、それを自分自身で客観的に評価するのは意外に難しいものです。得意と感じる分野は何ができていて、苦手と感じる分野は何ができていないのか、能力特性を分析し、修正点を見出す材料を与えてくれるのが模擬試験なのです。その材料をどのように自己改造につなげていくのか、そこに「プロの受験生」としての力量が求められていると言っていいでしょう。

やるべきことの優先順位は、自分で考えろ

模試の個票には、優先して勉強する科目や勉強方法のアドバイスが満載です。しかし、講評に書かれていることをすべて受験計画に反映させればいいかというと、決してそうではありません。講評にはできている部分・足りていない部分について、採点側の分かる範囲で書かれていますが、やるべきことの優先順位は受験生本人が考えることであって、書かれたことを闇雲に消化することではありません。例えば、模試で点数の悪い科目というのは、理解できていないことからくるスピード不足による部分が大きく、ただでさえスピードが足りていない人が言われた通りのことをやっても、たいてい本番までの時間が無くなって慌てることになります。もちろん、努力課題を習得していけばいずれは満点をとれるようになるかもしれません。しかし、それがいつになるかはわかりません。受験生には無限の時間が与えられているのではなく、試験の日付は決まっているのです。だからこそ、志望校とのギャップを把握し、自分の能力特性に応じた得点の積み上げ方を考えることが重要なのです。

模擬試験は受験本番の予行演習だ

模試は1日ですべての科目をこなすので休み時間も少なく、朝から晩までで大変ですよね。しかし、模試を受験する上で最も大切なのは、模擬試験を本番の予行演習として捉え、時間配分の感覚をつかんだり、効率的に解き進める順番を探るといったシミュレーションをすることです。試験は1つの問題に制限時間があるわけではないですし、第1問から順番に解いていくルールもありません。自分が最も力を発揮できるように、どの問題にどれだけの時間をかけ、どの順番で解くのかを常に意識しましょう。どの試験でも同じ手順である必要はなく、むしろ全体を俯瞰することで、今回の試験ではこの問題が解きやすそう・これは時間が掛かりそう、という判断が瞬時にできるように「問題を見る力」を養うということです。そして、模試を受けたあとはその日のうちに採点をし、数日のうちに復習をして、できなかったところは2度と間違えない!という強い気持ちで確実に身に付けていきましょう。受験直後の復習は、苦手部部の補修に非常に効果的です。

高校3年生はここからが受験勉強の山場です。頑張っているのに成績が伸びない、という時期もあるでしょう。はっきり言っておきます。現役生が目に見えて伸び始めるのは秋からです。そして受験当日まで伸びます。ツラい時期にも淡々と学習を積み上げ、最後の最後まで諦めなかった者にだけ志望校合格は見えてきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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